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パラインフルエンザ

 パラミクソウイルス科パラミクソウイルス亜科レスピロウイルス属とルブラウイルス属に属するウイルス。感染は年間を通じるが特に秋口が多い。
(医学書院 医学大辞典 一部省略)

 名前は似ていますが、インフルエンザウイルスとは全く違うウイルスです。エンベロープを有しています。4つの血清型があり、1から7日の潜伏期間のあと、微熱、咳、鼻汁などを生じます。1型と2型はクループの原因に、3型は細気管支炎や肺炎の原因になりますが、一般的にRSウイルスよりは症状が軽いと考えられています。4型はあまり検出されません。1型と3型は他に耳下腺炎の原因になると言われています。1型から3型は乳児期から感染が始まり、5歳までにほとんどの人が一度は感染すると考えられています。特異的な治療法はなく、対症療法がメインとになります。

​ ヒトパラインフルエンザウイルスは平らな表面では10時間、衣類など凹凸の大きい表面では4時間程度生存できると言われています。

 まとめ:ヒトパラインフルエンザウイルスは普通感冒の原因だが、クループや細気管支炎、耳下腺炎を引き起こすことがある。

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