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感染症 - メニューへ戻る

ネグレリア・フォーレリ

 ネグレリア属の自由生活アメーバ。ヒトの鼻腔粘膜から感染した場合、原発性アメーバ性髄膜脳炎を発症する。生活環は、栄養型、鞭毛型、シスト型の3型から構成されている。環境の変化に強い。
(医学書院 医学大辞典 一部省略)

 ネグレリア・フォーレリ(和名はフォーラー・ネグレリア)は致死的な原発性アメーバ性髄膜脳炎を引きおこすことが知られています。子どもや若年成人がなりやすく、潜伏期間は1から2週間で、ひとたび発症すると急速に症状が進行していきます。ネグレリア・フォーレリは世界中の淀んだ淡水中に生息していて、水場で遊泳する際などに偶発的に鼻粘膜から中枢神経に感染すると考えられています。本邦での生息状況は正確には分かっていませんが、生息の指標となる同属のネグレリア・ロバニエンシスは各地で検出されたという報告があります。感染例は1996年での佐賀県での報告が唯一となっています。抗真菌薬などを用いて治療を試みます。

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