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帯状疱疹

 水痘・帯状疱疹ウイルスは、水痘を生じたのち神経節に生涯潜伏し、免疫力の低下などにともなって帯状疱疹を引き起こします。帯状疱疹は神経にそって症状が出るため、背中からお腹までのいずれかの場所に肋骨にそって発赤、水疱が集まって出現し、痛みを伴います。腕や足等、体以外の場所にできることもあります。1歳までに水ぼうそうにかかった場合は10歳までに帯状疱疹を生じることがあると言われています。また、水痘になっていないのに帯状疱疹になることもあります。その場合は、以前に水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したことがあるが水痘の症状が出なかった(不顕性感染だった)、水痘ワクチンを接種したことがあればワクチン株による帯状疱疹かも知れません。妊娠週数20週以降で胎児が感染した場合には胎内で水痘になり、水痘に罹患したことに気付かれずに帯状疱疹を発症することもあります。発疹の出かたによっては伝染性膿痂疹(とびひ)との区別が難しいこともあり、抗菌薬を併せて処方させて頂くこともあります。
 帯状疱疹はうつることはないと言われますが、感染力がないわけではなく、家庭内の水ぼうそうにかかったことのない人には15%程度感染するという報告もあります。特にワクチン未接種、未罹患の小さなお子さんがおられるご家庭では注意が必要です。発疹が出始めたばかりの頃は、ふつうは園や学校も休むように話します。

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