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ブドウ球菌熱傷様皮膚症候群

 黄色ブドウ球菌が産生する表皮剥奪毒素が原因になります。典型的には発熱と、目、鼻、口の周りに赤みが出てくることから始まります。赤みはさらに全身へ広がり、皮膚のひび割れ、やけどの様な状態へと変わっていきます。患児は痛みのために食欲低下をきたし、重症感が強く、多くは入院が必要になります。抗菌薬によって菌体が死滅しても毒素はしばらく残るため、治療を始めても数日は症状が進行します。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が原因のこともあり、ホスホマイシンを併用すると治りが早くなる症例をよく経験します。治癒するまでには2から3週間かかります。

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